検査と診断
先述した危険因子に思い当たる方は、かかりつけの医師または肝臓専門医の診察を受けることをお勧めします。早期発見により良好な予後を望むことができます。原発性肝臓がんは増加傾向にあるため、高いリスクを有する患者にとって定期的な検診を受けることは非常に重要です。
肝臓がんは、医師が触診で腹部にしこりを検出する、また超音波診断装置(エコー検査)、CT、MRIなどで検出されるなど、定期検診で発見されることもあります。診断の確認のため以下の検査が行われます。
- 血液検査:20:
- 全血球計算 (CBC) :CBC値は赤血球と白血球、血小板の数、およびヘモグロビン濃度を調べます。
- アルファフェトプロテイン腫瘍マーカー検査 (AFP) :血中のタンパク質AFP値を調べます。高い値は原発性肝臓がんの存在の可能性を示唆します。
- 超音波診断装置(エコー検査)20
- 反響音波を用いて体内の臓器や他の構造の映像を映し出します。
- 硬化した病変部を探すもっとも一般的な初期検査です。
- ハイリスク患者の検診・監視に使われることもありますが、肝細胞がんと他の肝臓硬化疾患を見分けることはできません。また、肝硬変のなかに存在する肝細胞がんを検出することも、超音波診断(エコー検査)では困難です。
- CTスキャン (X線断層撮影、コンピュータ横断断層撮影、CATスキャンとも呼ばれます) 20
- X 線を使用して鮮明な体内画像を撮影します。
- MRIスキャン (磁気共鳴断層撮影) 20
- 核磁場共鳴を利用し、放出される電波エネルギーを取り出して体内の断層像を撮影します。
- CTおよびMRIは、超音波診断(エコー検査)よりも精確に肝細胞がんを検出できます。
- CTとMRIの双方ともに腫瘍の大きさおよび数を検出でき、血管を見ることもできます。
- CTまたはMRI 撮影の際に、臓器や体内構造をより鮮明に映すために造影剤を注射することがあります。
- 場合によっては、MRI 画像からは他の撮影法では得られない情報が得られることがあります。
- o 生体材料検査 (生検・バイオプシー) 20
- 針を用いて肝臓組織の一部を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を検査します。
- がん細胞が肝臓に原発するものか、もしくは他の部位から転移してきたものかを判定することもできます。これは医師が治療法を決定するにあたり大切な情報となります。
